外壁塗装・屋根工事の屋根材について

 1960年以来、河田鈑金店として創業を始めた奥三河外装には、塗装職人だけではなく「板金職人」が在籍しており、屋根工事に対しても非常に強みをもっております。
 そこでこれまでの豊富な屋根工事の施工実績を元に、奥三河外装の代表親方 河田雅彦が屋根材についてわかりやすくご説明いたします♪ひとことで『屋根材』と言っても実は様々な種類の屋根があります。それは、長年の歴史の中で日本人が開発してきた物語でもあります。

さまざまな屋根材

新城市や奥三河地方の住宅の屋根には、以下の写真の屋根などを多くみかけるのではないでしょうか?

和瓦

洋瓦(平板瓦)
スレート系
金属系

実はまだまだ多くの屋根があるのですが、ここでは以下の9パターンに分けてご紹介致します。それぞれに特徴がありますので、順に見ていきましょう。

1.和瓦

 和瓦は、名前の通り、昔ながらの日本の風土を感じさせる、懐かしの趣のある瓦屋根です。まずは、赤土を下地にして、その上に(写真のような)湾曲した瓦を葺いていきます。
 土を敷き、その上に厚い瓦を葺いておりますので、日差しをや雨をしっかりと遮ってくれます。ですので、瓦屋根のメリットとしては、夏は暑さを感じさせず、雨音はほとんど聞こえないという点があります。このような構造的な特徴と、見た目のしみじみとした趣も合間って「快適に」過ごせそうですね。


 ちなみに棟の部分には何段も瓦が重なっておりますが、和瓦の家としては「重厚にするほどかっこいい」ところがあります。その分の手間をかけた丁寧な作業が必要になるため、和瓦屋根はコストがかかりやすいという特徴もあげられます。

瓦は1枚ずつなので、金属屋根より修理しやすいというメリットもあります。
厚く重ねるほどカッコよくなります。

2.洋瓦(平板瓦)

以下の写真は洋瓦です、耳のような部分がついておりますが、基本的に平板であり、1の和瓦のような全体の湾曲はないことから「平板瓦」とも呼ばれます。

和瓦よりも簡素化した瓦のイメージで、コストを抑えられる傾向があります。また、とてもオシャレな印象があり、洋瓦を愛されているお施主様も非常に多くおられます。

一方で、どの瓦屋根にも共通して言えますが、耐震性の観点から「屋根が重たくなる(土と瓦の影響)」ことをマイナスに感じられる方もいるようです。

写真の耳は丸みを帯びておりますが、カクカクになっているものもあります。
お好みに合わせてご提案いたします。

3.スレート系(コロニアル・カラーベスト)

 下の写真はスレート屋根です、スレート屋根は、よく「コロニアル屋根」や「カラーベスト」とも表現されますが、これらは特定の商品名です。
スレート屋根の最大のメリットは、コストパフォーマンスが良い点です。瓦屋根と比べると、屋根材も安く、作業手間も少ないためです。

 趣のある瓦屋根とは対照に、スタイリッシュでカッコいい仕上がりとなりますので、最近の若い方には人気の屋根です。郡部よりも市内のほうがコロニアル屋根が多い気がします。

 また、スレート系の瓦は和瓦よりも軽いので、建物の柱や梁を細くできるという構造設計上のメリットもあります。

4.トタン屋根

 下の写真はトタン屋根です。トタン屋根は、今はもうほとんど見かけなくなりましたね。昔の住宅か倉庫に多い仕様です。扱う数も少なくなってきておりますが、トタン屋根の張り替えは、次で紹介する「ガルバリウム鋼板」に張り替えをします。新しい波トタンに変えるということは、今はほとんどありません。

 新しい素材(ガルバリウム鋼板)を張る際は、継ぎ目を作らないよう、できるだけ長い屋根材に替えるようにします。昔のトタンは尺が決まっており短い素材が多かったのですが、今では10mくらいの長さの屋根材を取り扱うこともあります。

一般的なトタンである亜鉛メッキ鋼板は錆びやすいのです。

5.ガルバリウム鋼板屋根

 下の屋根が鋼板屋根です。とにかく「長持ち!」する屋根です。「ガルバリウム鋼板屋根」というのは商品名でもありますが、わかりやすいため一般名称のように言われることが多いです。また、ガルバリウム鋼板屋根は鉄の上に錆びにくいアルミや亜鉛でメッキすることで酸化を防ぎ、錆びにくい設計になっています。

ガルバリウム鋼板も万能ではありませんが、一般的なトタンよりも、約4倍の防錆性があると言われています。ガルバリウム鋼板のメーカー保証は10年~30年となっており、他の屋根材に比べ、メンテナンスが少ない傾向があります。
また、和瓦の1/6程度の軽さであり「屋根を軽くしたい」という方にはピッタリで、耐震性にも優れています。

施工時には、鋼板に傷を付けないよう、また「電食」などの現象(他の金属との接触で劣化)を避けるため、周囲との「接触」に気を付けて施工することを心掛けています。
また、鋼板同士の「重ね」部分が多いと雨の侵入や傷みの原因となるため、基本的にできるだけ長い鋼板を扱います。

並べ方一つでこのようにオシャレ表現できるのが、ガルバリウム屋根の強みでもあります。
ガルバリム屋根はこのようにスタイリッシュに仕上げることができます。

6.ステンレス屋根

 下の写真はステンレス屋根です。ステンレス屋根は素材がとても硬く、錆びも付きにくいため、耐久性が非常に高いという特徴があります。
 色あせが生じることはありますが、数十年レベルで長持ちするともいわれており、基本的にメンテナンスが不要です。

 ただし、材質が硬いため、形状の調整や切断などの作業においては、ある程度の技術力が必要です。そのようにガルバリウム鋼板屋根と比較すると作業手間がかるため、ステンレス屋根はコストが高くなる傾向があります(ガルバリウム鋼板のおそよ3~4倍)。また、カラーバリエーションもガルバリウム鋼板に劣る印象があります。

 ですので、コストパフォーマンスやデザインを重視したい方には、ガルバリウム鋼板をオススメですが、周囲から見えにくい箇所の施工や、とにかく「耐久性」を追究したいという方にはステンレスがオススメです。

7.アスファルトシングル

 アスファルトの上に石状のものをを吹き付けた素材です。日本では数が少ないですが、洋風の建物や、店舗の屋根・庇などで、たまに見かけます。アスファルトシングルは、耐久性の観点というよりも、単純にデザイン上の理由で使われるケースが多いようです。

奥三河外装では?

奥三河外装では、新城市という立地条件上、アスファルトシングルはあまりオススメしておりません。なぜなら、屋根の勾配がない場合、雨漏れの原因ともなりやすいからです。お客様のご意向にもよりますが、アスファルトシングル屋根は同じ素材で葺き直すのではなく、中長期的に見てカバー工法での施工をお勧めしています。※詳しくは以下よりご相談ください。

8.陸屋根

 下の写真は陸屋根です。陸屋根は、屋根の葺き替えをしなくて良い変わりに、防水工事が必要です。長くメンテナンスがなされていないと穴や隙間が多く出来ることがあり、雨漏れの原因となります。この場合「ウレタン防水」を行うことが一般的です。

陸屋根の施工時には、ウレタン防水のトップコートを塗る前に、特に「下地処理」をしっかりと行うことがポイントとなります。隙間はコーキングでしっかりと埋めていき、雨水が然るべき方向へ流れるようにモルタルで勾配を付けていくことも行います。

シート防水で雨漏れしていた陸屋根を補修!雨漏れストップしました!

ちなみに、以下に掲載している写真は、過去に「シート防水」がなされていた陸屋根ですが、シートの隙間や劣化した部位から雨漏れが発生しておりました。また、ほとんど勾配がなかったために、至る所に水たまりがある状態でした。なので、しっかりと下地処理をした上で「ウレタン防水」を行いました。その結果、雨漏れは発生しなくなりました。

シーリングで隙間を埋めます。

下地処理で、ドレンの周囲にもモルタルを詰めます。
ウレタン防水を流し込んでいきます。

絶妙な勾配で、雨水が流れやすくなりました。

9.折板屋根(せっぱんやね)

 折板屋根は、住宅よりも倉庫で見かけることが多い屋根です。素材としては、他の素材よりも厚くて重たいという特徴があります。

 オシャレで好まれる方よりも、とにかくコスト重視の方にオススメです。その形状から「下地に留める個所」が少なくて済むため、下地処理の手間がが少ないからです。逆に、下地自体がしっかりしていないとグラつきやすいため、下地の安定性を良く確かめることがポイントでもあります。

 工事方法としては、屋根を二重にすることで「雨漏れ防止」や「夏の暑さ防止(遮熱)」の効果を期待したカバー工法での施工がメインとなっています。

 メンテナンスでは、断熱塗料などで塗装することで、ローコストで断熱効果や耐久性も発揮できますので、長期的にもコストパフォーマンスが良いですね。

以上が、いろいろな屋根材についてでした。ただし、ほぼ全てのお客様が、屋根の葺き替えは一生のうちにたった一度しか行わないものです。ですから、ご自身で考えて悩まれるより、ぜひお早めに専門家にお尋ねください。
 奥三河外装では、昭和35年以来培った専門技術と専門知識で、あなたのお住まいに合った屋根のプランをご提案させていただきます。

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